【メモとり推奨】「メモをとること」の真の意義とは?
こんにちは。深津です。
突然ですが、皆さんは・・・
「人の話を聞くときはメモを取りましょう」
とか
「ここは大事だからメモを取って下さい」
・・・と言われたことはありませんか?
一般的に会社では「メモをとるのは基本中の基本」で「当たり前のこと」という認識だと思います。
とはいえ、メモを取ること自体を目的にしている人は少ないのではないでしょうか?
(「メモを取ること自体には意味がない」というのが多数派でしょう)
では、何故メモをとるのか?
最大の理由は・・・ メモをとると集中力や思考力が高まるから*1
(私、メモとり超推奨です!)
おそらく「メモを取る」理由を訊ねると、一般的には・・・
「忘れないため」「復習するため」「指示されたことを確実に実行するため」
・・・とまあ、大体「その後、〇〇するのに必要だから」という答えが返ってきます。
ええ、とても大切です。
私もこの歳になると大半の事が記憶出来ないので以前よりもメモが大幅に増えました(泣)
まあ、記憶力の低下が著しい中高年の特殊な事情はおいておいて、年齢を問わず、メモをとった方が良い最大の理由は、先ほど書いたとおり「メモを取ることによって集中力・思考力の強化につながるから」です。
人間の脳は通常、常にぼんやり何かを考えています。
人の話を聞いているときでも頭の中では「腹減った」「眠い」など、別のことを考え、
人の話を聞いているようで上の空なんてことは良くあります。
ではメモをとりながら話を聞こうとするとどうなるでしょう?
メモって話をちゃんと聞いていないと取れませんよね?
なので、しっかりメモを取ろうとすると・・・
- 話し手の意図をくみ取れるように「真剣に話を聞く」
- 「書く」よりも「話す」方が早いので「話の要点をまとめ」
- 簡潔に書き出すために「最適な言葉を選び出し」
- 後で見直せるよう「構成を考え」
- 手を動かして「文章を書く」
・・・といった手順が必要になります。結構な難関だと思いますが、いかかでしょう?
この一連の5つの作業を瞬間的に同時進行していくには頭全体がフル稼働する必要があるので、脳神経細胞は急激に伸び、脳神経伝達物質も分泌量が増えて集中力や思考力が高まる・・・分かりやすく言えば筋トレの脳バージョンですね。
この一連の動作(ハードなトレーニング)を習慣として繰り返し、上手くできるようになれば、メモの習慣化が出来ていない人に比べ、思考力に雲泥の差が付くことは間違いありません。
以前、某企業の経営幹部向け研修で簡単な「メモ取りトレーニング」をしたところ・・・キーワード抜け、捻じ曲げた解釈、文章として意味が通じない、誤字脱字のオンパレード。
管理職の中には議事録やレポートを部下に作らせることが習慣化して、自分のことばで表現する能力が退化してしまう人がいます。
そうなると「場の空気が読めない」「微妙なニュアンスが伝えられない」というコミュニケーションでの問題や、大きな意思決定の場面で誤った結論を導き出してしまうことにも繋がっていって、組織運営そのものに深刻な事態が生じかねません・・・考えるだけでも恐いですよね。
<今日のまとめ>
- メモをとると、思考力・集中力の強化ができる
- でも、しっかりとしたメモを作るのは難しい
- メモをとると、あとで忘れても大丈夫
- メモをとると、やる気があるように思われやすい
*1:思いっきり、個人的見解です。